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秩父路に春を告げる恒持(つねもち)神社の例大祭「山田の春祭り」が埼玉県秩父市山田で行われた。豪華絢爛(けんらん)な山車が練り歩く姿を見ようと沿道は多くの人でにぎわった。
市教委によると、和紙で作った約4000個の花飾りで飾られた笠鉾(かさぼこ)(高さ6・4メートル)と、彫刻が施された屋台2基(同4・8メートル)の計3基の山車(市指定有形民俗文化財)が地元の人たちによって曳行(えいこう)。午前に約1・5キロ、午後に約6キロ、山田地区内の道路を練り歩いた。同祭りは秩父地方で1年で最も早く山車が出る祭りとして知られている。
笠鉾の前面には4人の若行が立ち、扇子をあおぎながら「ホーリャイ」と威勢良く掛け声を出すのが特徴。大棚笠鉾保存会によると、掛け声は「宝が来る」という意味の「宝来」の秩父地方の方言という。
京都から見物に来た20代男性は「山車が大きくびっくりしました」と話した。